研究所からの脱出

目が覚めた。僕は見知らぬ部屋にいた。
どこかの脱出ゲームのような目覚めだ。
しかし、今回は何かが違った。そこは密室ではなかった。
部屋のドアは簡単に開いた。
ドアの外はなにやらメタリックな雰囲気の部屋になっていた。
だが、そこには誰もいない。
まるで一瞬で人が消えたかのような静けさだった。
僕は再び目覚めた部屋に戻り、
まずここがどこなのか把握することにした。
部屋をよく調べてみるとドアの上に部屋の名前が書かれていた。
「生態研究エリア第１倉庫」
この施設はどうやら研究所のようだ。
ここでじっとしているわけにもいかないので、
僕はこの研究所を出る手がかりを探すことにした。
必ずしも閉じ込められたとは限らないけど、こういうときは大抵、
出口に行くまで苦労するものだ。
何故ここにいるのかもいずれ分かるかもしれない。
ふと、ポケットに何かが入っているのに気がついた。
この研究所の地図を手に入れた。