ハコニワ1

むかしむかし、ある地方に雲の上に城がポツリと建っていました。
その城には魔法使いの王様がいました。
王様だけでなく、城周辺に住んでいる人のほとんどが多かれ少なかれ魔法を使えたので、雲の上に城を建てるというのも容易だったのでしょう。
数十年前、大きな戦争があって魔法は劇的に発展しました。
戦争が終わった後、人々は生活周りなど小さな所で魔法をしばしば使っていました。
平和にはなりましたが、また戦争が起きないとも限らないので魔法を絶やさないようにしようと過去の王様が判断したからです。
なので魔法を使えない人は幼少な子どもくらいでした。