スウィーツメモリー Sweets of Memories Girls Version

冬、あの日から10年
今年もまたこんな夜更けにタクシーを止めた。
彼の車のキーにはまだ私のあげた幸せのWドーナッツは揺れているだろうか？
わたしの家の鍵にはお揃いのWドーナッツが静かに揺れている。。。
彼と良くデートしたあのサービスエリアのドーナッツ屋さん
二人の大切な思い出
大切なあの味。
いつもは人でにぎわう高速のサービスエリア。
今日は人気もなく、この季節にふさわしい雪が他の音を吸収するかのように深々と降っている。
私は彼と食べたあの味が忘れられずまたここに来た
海老名サービスエリア、思い出の場所。
楽しかったあの頃
無言。そして別れ。
でもお互い別れの言葉は告げていない。
もしかしたら。。。まだ彼は。。。