バスルームから出ると、私の指先からいくつかの滴が床に落ちた。
その辺に置いてあるタオルで手だけ拭うと、私はリビングへ。
電話を見ると、留守番電話のランプが点滅している。
気のせいかとも思ったが、やっぱり電話があったようだ。
私はメッセージを再生してみた。
――やあ、僕だよ。
これからそっちに行くから。
変な電話とか、誰かに尾行されたりとか、今日はなかった?
知り合いの刑事さんに話はしてあるから、今日証拠を持って警察に行こう。
詳しい話はそっちに着いてから。
それじゃ――
――彼だった。
声の調子から推察すると、かなり心配しているようだ。
優しい、彼・・・・・・
これから来るなら、急いで「アレ」を探そう。
そして彼をお迎えしないと・・・・・・
このマンションの部屋にある様々な物には、
鍵やセキュリティロックがかけてある。
ストーカー行為を受けている事を聞き、心配した彼が、
そうした方がいいと勧め、つけたものだ。
戸棚や小物入れはもちろん、冷蔵庫にまでロックが施されていて、
玄関のドアなんか、3重のロックがかけてある。
おかげで、今日も入るときに苦労してしまった程だ。
心配なのは分かるけれど、度が過ぎると困ってしまう。
彼にも、そこの所は分かってもらいたいけれど・・・・・・
まあいい。今はもう言うまい。
――さて、じゃあ始めようか。
その辺に置いてあるタオルで手だけ拭うと、私はリビングへ。
電話を見ると、留守番電話のランプが点滅している。
気のせいかとも思ったが、やっぱり電話があったようだ。
私はメッセージを再生してみた。
――やあ、僕だよ。
これからそっちに行くから。
変な電話とか、誰かに尾行されたりとか、今日はなかった?
知り合いの刑事さんに話はしてあるから、今日証拠を持って警察に行こう。
詳しい話はそっちに着いてから。
それじゃ――
――彼だった。
声の調子から推察すると、かなり心配しているようだ。
優しい、彼・・・・・・
これから来るなら、急いで「アレ」を探そう。
そして彼をお迎えしないと・・・・・・
このマンションの部屋にある様々な物には、
鍵やセキュリティロックがかけてある。
ストーカー行為を受けている事を聞き、心配した彼が、
そうした方がいいと勧め、つけたものだ。
戸棚や小物入れはもちろん、冷蔵庫にまでロックが施されていて、
玄関のドアなんか、3重のロックがかけてある。
おかげで、今日も入るときに苦労してしまった程だ。
心配なのは分かるけれど、度が過ぎると困ってしまう。
彼にも、そこの所は分かってもらいたいけれど・・・・・・
まあいい。今はもう言うまい。
――さて、じゃあ始めようか。
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